Louis Armstrongの代表曲である「 What a Wonderful World(この素晴らしき世界)」が
流れるのにもっともふさわしい日が、昨日2016年5月27日夕刻の広島であったと思う。
科学の進歩は我々の心の進歩と共になくては、我々に真の豊かな社会をもたらしては
くれない事を先の大戦は証明した。
世界中の国々が思い悩み、アメリカ大統領が広島を訪れるのに70年以上もかかった。
ただ、どこかの国の誰かが悪かったのではなく、戦争というものが世界を狂わせたのだ。
それでも我々人類は今日も世界のどこかで紛争を起こし、その矛盾を止めようとしない。
宗教、民族、経済、政治、色々な理由があろうとも、いがみ合い、奪い合う、それはやはり
到底正当化できるものではない。
不完全な人間という生き物は、自分の欲に従順で、いつだって転んでしまう。
でもそんな時には、今回の大統領の演説の「生命は大切であり、世界中の人類はみな一つの
家族である」という言葉を思い出したい。
僕はこの言葉を聞いた時にとても優しい気持ちになれた。
オバマ大統領が語ったように、僕らが生きている間に「核無き世界」は実現しない
かもしれない。
悲しいが、自国防衛のための抑止力としての軍備もまだまだ今の現実は致し方ない。
でも、将来の日本の、世界中の子供達の笑顔のためには、我々も今日から新たな一歩を
踏み出さないといけない。
サッチモが50年近く前に歌い、願った平和への祈りを込めたこの曲のように、自然の恵みで
美しく社会は彩られ、人類が楽しく、強く、優しく生きる「この素晴らしき世界」のために。
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