クレーム処理

 先日こういう事がありました。

うちのお店はオリジナルの商品がメインですが、若干他のメーカーさんからの仕入商品を
置いています。

お取引先さんには納品の際に、値札の貼り付けをお願いしています。

ある新店のOPEN日に僕がその店に行った所、店頭に出されていない商品がありました。

僕はスタッフを呼び、「この商品はどうして店頭に出ていないのか?」と聞きました。

スタッフは、「値札が付いておらず、納品されたからです」と言いました。

私は少々焦りました。

値札が付いていても付いていなくても、その商品はストックルームに放置されていては、
お金には変わりません。

僕はスタッフにこの事を話しましたが、何となく伝わっていない様子です。

私はこれは急を要し、大切な事だと思い、取引先の担当者に電話をしました。

スタッフにも、私が取引先にその場から電話をする事で、大切な事であるという事に
気付いて欲しいと思ったからです。

その時は21時を回っていました。

担当の方は「それはうちのミスなので、明日(土曜でお休みだったはず)お店に行って、
自分がタグ打ちをします」との事でした。

私はなかなか感心しました。

その取引先からうちの新店までは30分ぐらいの場所とはいえ、わざわざ付けに明日来て
くれるという事にです。

電話で「すいませんでした、次から気を付けます」で終わるのかと思っていたからです。

電話が終わり、スタッフにこうなるぐらい大切な事なんだよと言いました。

10分後ぐらいにその担当の方から電話がありました。

「やっぱり気になるので、確かそこの商業施設は22時まで開いていたと思うので、今から
行ってタグ打ちします」との事でした。

私は暫し感動してしまいました。

確かにこういう風にやる事を、私の若かりし頃は先輩たちに教育されたと思います。

でもいつの間にか、シラケていた自分に気付きました。

こういう事を社風として根付かせていかなくてはなりません。

彼が来て、一生懸命タグ打ちをしてくれているのですが、残念ながらうちのスタッフは
誰一人興味深く見入る者が居ませんでした。

こういう時に気付く人間を作る、そういう人間に教育する、私の役目だと痛感しました。

嬉しいのと、恥ずかしいので何だか複雑でした。

でもその取引先さんの姿勢は素晴らしく、見習うべきものだと思いました。

何でも機敏に行う事は、いつまで経っても商売の基本だと思います。

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