ケンカとプロレス

 うちの小3の倅は学校でよくケンカを売られるらしい。

倅は必ず買ってやるそうだ。

古き良き子供のケンカは、非常にプロレスと相通ずるものがあると思う。

ケンカを売る側は、受けてくれる人間を探してケンカを吹っかける。

受ける側はそれを無条件に受けて、返してあげないと会話は成立しない。

逃げてはダメなのだ。

受けてもらえない場合、お互いを認め合うことは出来ない。

お互い好敵手を探しているのだ。

気心の知れるパートナーを。

よくプロレスは、何で技を逃げないで受けるんですか?おかしいという質問を受けるが
同じことである。

技を受けてあげるから、そこに会話と信頼関係が発生するのである。

 「お前の技は全部受けるよ、だから俺の技も全力で受けろよ。
  逃げたら、お前とは口きかねーぞ!」

プロレスの魅力は幼少の原体験へのオマージュか。

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