世の中の不公平、不公正さは中学で学んだ

 世の中が不公平、不公正なのは当たり前である。

中学生の頃は野球部だった。

お世辞にも上手ではなく、練習熱心でもなかった。

ある日、練習中にアクビしていたのを先生に見つかり、練習中に不真面目なやつは試合に
出さん、と言われた。

生活態度に問題があるやつは、試合では使わないとみんなの前でも言われた。

そしてその通り、試合には代打としてさえも出してもらえなくなった。

真面目にやらなくちゃなと思い、三年生だったのもあり、最後ぐらいはと練習を僕なりに
頑張った。

それでも試合には出れなかった。


その内に、レギュラーだったやつが万引で補導された。

その週末の試合にそいつはスタメンで出ていた。

先生がスタメンを発表する時の顔を僕は今でも覚えている。

その日の試合も僕はベンチだった。

僕は何も言わなかった。


試合が終わり、学校に戻り、反省会をして解散した後で先生から僕は呼ばれた。

2人きりになり、先生が言いにくそうに話し出した。

お前も大分反省しただろうけど、もう少し上手くならないとな。
確かにアクビしたことで、謹慎みたいになったけど、例えばあいつは万引で補導されたけ
ど、使わないと試合に勝てないからな、、、


なるほどなあと思った。

僕はただ下手くそだから、使ってもらえないんだ。

生活態度なんて、ただのお題目だったんだ。

上手ければ、問題があっても使ってもらえるんだ。

先生は自分の言ったことの整合性が取れないから、今僕を呼んで、弁解しているんだ。


価値観が変わった出来事だった。

僕はスポーツが出来る方ではなかったので、学生の時にこういう不合理というか、不公平、
不公正を何度か感じた。



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