読売ジャイアンツに入団さえすれば、すべての人が幸せになれるわけではない。
もちろん何を以て、幸せとするかという問い掛けはあるが。
元々から強いチームに入り、レベルの高い仲間と競い合いながら、自己を高めていく、、確かにそれはある意味で理想形かもしれない。
でも、チーム内の競争に敗れ、レギュラーになれずに試合に出れずとも、その栄光のユニフォームを着ているだけで、果たして満足なのだろうか。
飼い殺しとは言い過ぎかもしれないが、それが幸せというならば、僕が求めるモノとは若干違うと感じる。
僕は子供の頃、今の千葉ロッテマリーンズの前身である、川崎ロッテオリオンズのファンだった。
理由は一つ、万年最下位の超弱小チームだったからだ。
あの頃のパリーグは、西武ライオンズが常勝球団だった。
大体いつも負ける弱いオリオンズ、それが本当にたまにライオンズに勝つ、それがたまらなく嬉しかった。
圧倒的な力の差を、ほんの間隙を縫って、弱者が圧倒的強者から勝利を奪う。
僕はいつの時代もその瞬間が好きだ。
何事においてもそれは可能な事象なのだ、僕はそう思う。
僕はいつだって、自分より大きいモノ、強いモノの向こう側に回って、あえて戦いたい。
もちろん、相手は鼻にもかけないかもしれない。
他人はアルルカンかドンキホーテと呼ぶかもしれない。
でも、必ずどこかに突破口はある。
もちろん、全面的な勝利は難しい。
ただ、どこか一点でも奴らに勝る事は出来るはずだ。
一点突破全面展開の機会を常に伺え、僕はいつも自分にそう言い聞す。
僕は相手が強く、高い壁であるほど、挑戦のし甲斐を感じ、燃える。
いつだって、「大企業がなんだ、中小零細企業をなめんなよ」、そう思っている。
今に見てろよ、いつも自分を鼓舞し続けている。
僕は大企業の3軍でくすぶりながら生きるよりも、中小零細企業の先頭打者でありたい。
安定なんか、くそくらえだ。
僕は身分はサラリーマンだが、心までサラリーマンではない。
俺がまずはどんな手を使ってでも出塁してやる。
いつだってその気概は捨てない。
僕が所属する業界は、それを起こす事が可能な業界だ。
小が大を御する事が出来る可能性がある、この業界を僕が長年続けている理由の一つだ。
その瞬間の痛快さはいつだって何事にも代えられない。
僕の基本精神は、子供の頃の白球を追っていた時から何も変わらない。
あの頃の僕は、大人になったらプロ野球選手になって、オリオンズのトップバッターになり、切り込み隊長の役目を果たさなければ、そういつも思っていた。
その気持ちはおっちゃんになった今も何ら変わらない。
いつだって、大企業のどてっぱらに大穴を開けてやる、そう思っている。
敵は強ければ強いほど、男というものは燃えなくはいけない。
それが男ってもんだ。
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