仕事をしなくてはお金は手に入らない

一昔前の漫画に『100億の男』というのがあった。

作者は国友やすゆきという方で、必ず作中にセックス
描写がある漫画家だ。

僕が好きなシーンがある。

社長となった主人公は、リストラ寸前の社員達に
こういう。

今から自分が手掛ける、ハイリスクハイリターンの
仕事を手伝う者はリストラしない。

ただ、最初は給料ゼロ、ただし、成功したらボーナスを
はずむ。

この条件がイヤだったら辞めろ。

こう言われて、全員が一度は受け入れられないと下がる。

その背中に向かって、主人公はこう言い放つ。

どこまでいっても、あんた達はサラリーマン根性が
抜けない。

自らリスクを取って、自分の力で金を稼ごうという気が
全くない。

仕事をしてもしなくても、机に座っていれば給料を
貰える、ぬるま湯のような待遇が当然だと思っている。

そんな呑気な考え方で一生暮らせるなら、俺もそうしたいよ。

以前うちにいた営業マンでも同じようことがあった。

僕はその者に、何度も業務がやっていけるかと聞いた。

本人は必ず大丈夫だと言った。

その後、あまりにも結果が出ないので、こちらから
馘にするのも可哀相なので、出来高の契約でやらないかと
打診した所、それでは絶対やっていけないので、辞める
とのことだった。

固定の時は業績関係なしにやる、と言い、歩合になると
絶対にやれないと言う。

僕から言わせるとこの人間はペテン師だ。

それと給料はどうやって貰うものなのかという事が全く
分かっていない、甘ちゃんだ。

会社を自分が潤わせなくては、自分が潤うわけはないのだ。

ほとんどの人がなかなか本当の意味では気付かないが。

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