僕が新人営業マンの頃、ある先輩が家庭の都合で退職されることになり、僕がその先輩の
担当している取引先を多めに引き継ぐことになりました。
その先輩は大手の取引先をいくつか担当しており、売上予算は僕の5倍でした。
引き継ぎで先輩と一緒に得意先回りをすると、伺う店舗全てで、こんな若い子で大丈夫?
的なことをお客さんから言われました。
先輩が予定通り退職し、僕は1人で引き継いだ取引先を回り始めました。
大口の取引先ほどクセが強くて、押しのきつい方が多く、僕が従来担当していた町の個店の
お客さんとの違いに大変戸惑いました。
中には、もうおたくとの取引はいいよ、と言われたこともありました。
正直ヘコんで悩みました。
従来の個店のお客さんが、自分には合っているのではないかとも思いました。
でも、僕はその時思いました。
「自分が伺いやすいお客さんではなく、たくさん買ってくれるお客さんのところに足繁く
行き、自分を気に入ってもらい、売上を作らなくては」
もちろん、何も策がないまま通うのではなく、そのお客さんに気に入ってもらえるように、
そのお客さんが欲しい商品以外で自分から欲しいもの、情報、話は何か、徹底的に考えて、
そのことについて勉強し、お客さんに提供しました。
その時に何となく、自分の営業マンとしてのプロトタイプが出来たような気がします。
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