信用できるのはサスケだけ

 みちのくプロレス、ドラゴンゲート、闘龍門、そして大阪プロレス。


この4団体のルーツはそろそろ歴史的意義を考えてもいいと思われる
ある一つの団体に行き着く。

 その名は ”ユニバーサル・プロレス”


過激な仕掛け人・新間寿氏の子息、寿恒氏が代表であった団体だ。

日本マット界にメキシコのルチャリブレをを本格的に持ち込んだ団体で、
初代エースは浅井(ウルティモドラゴン)、2代目エースはMASAみちのく
ザ・グレート・サスケ)その他にもグラン浜田、モンゴリアン勇牙(新崎人生)、
モンキーマジック・ワキタ(スペルデルフィン)、パニッシュ&クラッシュ
(邪道&外道)、TAKAみちのく、巌鉄・魁(ディック東郷)、テリーボーイ
(MENS’テイオー)、愚乱・浪花などなど様々な選手が所属していた。


日本人の気質にメキシカンのファイトがあったのか、会場は沸いたが、当初より
メヒコマットのスペル・エストレジャー(スーパースター)達を招聘するので
採算面での危惧はされていた。

そしてあえなく団体は崩壊。

給料の未払いが浮上する。


その頃のサスケと並ぶエース、スペルデルフィンは試合後コメントする。

「俺がこの団体で信用できるのはサスケだけや」

数ヵ月後、二人はみちのくの地に理想郷を建てる。


そして数年後、二人は袂を分かつ。

デルフィンはその時コメントする。

「あいつは暗黙の了解、業界のタブーを破った」


プロレスは他のスポーツ以上にお互いに信頼関係がないと成立しない。

我々ファンはリングの上で何が起こっても受け入れる。

だから選手はリング外のことを我々ファンに見せないで頂きたい。

観客不在はプロレスにおいてはありえない。

生々しい人間ドラマもプロレスの魅力ではあるのかもしれないが、あくまでも
それはリング上だけであって欲しいと思うのは、ファンの勝手な思いか。


プロレス万歳。


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