初Peach搭乗記

 先日大阪出張があり、今話題のPeachにチャレンジした。

福岡空港に着き、待合所に待機しているとPeachが駐機場に入ってきた。
私が乗る便は9時10分のはずだが、その機は8時半に入ってきた。
従来の航空会社の常識で考えると、再び飛び立つために要する時間は定刻に間に合わない
はずではあるが果たして。

8時55分にアナウンスが搭乗を促し始めた。
我々を3班に分けて搭乗させるという。
窓側、中央、通路側に分けて搭乗口に進むようにとの事。
最初は戸惑ったが、なるほどこれは機内の通路の混雑を考えると、秩序だった整列になり、
良いのかもしれない。
実際、非常にスムーズであった。
そして、定刻に飛んだ。
そこに無理矢理は感じなかった。

1時間弱のフライトで関空に着いた。
いつも私の気を揉ませるのが、いざ着いてから機体より出る作業なのだ。
早く出たいのに、なかなか機体のドアが開かない、いつもイライラしてしまうのだ。
Peachは感心するぐらい早かった。
前方と後方のドアがすぐに開き、タラップを降りるとバスが待っていた。

そして、空港外の手荷物受け渡しの場までバスは走り、初Peach体験は終了した。
手荷物も軒下みたいな所に置いてあるだけで、コンベアを注視して自分の荷物を探す作業も
しなくて良い。

僕は考えた。

LCCとはローコストキャリアの略である。
ローコストにするためには、全て段取りが大切である。
機体の回転率を高めて、経費の削減を行う事が可能になる。
そのためには全ての時間を短縮していくために、段取り・仕組みそしてスタッフの意識が
大切だ。
それがパーフェクトにやれて初めてローコストが生まれる。
そして、それは一つの狂いも許されない。
一つでも段取りが狂えば、全てのながれが阻害され、一日のシステムが崩壊してしまう。

そして、正直言ってキャビンアテンダントは素人だ。
今回、席が一番後ろだった事もあるが、彼女たちの私語が耳についた。
ただ、そういう素人を使う事によるコスト削減、それ以上の労務管理・オペレーション
管理が出来ないとLCCは成り立たないのだ。

一番大切な事は、「削るべきは大胆に削るが、大切な安全は確保している」という点だ。
僕などの考えるローコストが、いかに些末で稚拙なモノか、恥ずかしくなった。

まだまだ、発展途上ではあるのだろうが、すごい大切な事を学んだように思う。
大変有意義な事をした。

そして、帰りにも利用したが、全く真逆の使い勝手だった。
搭乗口よりバスに乗るタイミングが分からず、大変不安な思いをした。
段取りが悪いとお客様は不安を感じる。
大切な事を学んだ。
機体への乗り込み、それからの発進も強引さを感じた。
自分たちの段取りが狂うために、安いから良いだろうではないが、お客様にそれを感じ
させてはダメなのだ。
これも大切な事だ。

LCCというのは全て段取りが大切なビジネスなのだ。
それを再確認した。

うちの経営にも繋がるヒントがそこにはあった。
また乗ります。

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