韓国と北朝鮮は朝鮮戦争以来、いまだ戦時下にある。
休戦状態であって、終戦しているわけではないのだ。
もちろん、両国民は同じ民族である。
今回、韓国の文大統領は国連にて「北朝鮮の崩壊を求めない」と発言した。
戦争相手国の崩壊を求めないというのは普通に考えると異質だ。
では何のための戦争なのか。
朝鮮半島は過去の歴史を見ると、大国、他国の侵略、エゴに振り回され続けてきた。
そのため、かっての東西冷戦においては地政学的にソ連、中国などの東側共産圏と我々西側との緩衝地帯として扱われ、その結果、朝鮮戦争を経て国家分断が行われた。
そして韓国はアメリカの後ろ盾を得、軍備を充実させた。
しかしそれは北朝鮮と戦わないための軍備拡充なのだ。
お互い兵力を保つ事で、情けないが平和を保つ、これは近代の世界はある意味致し方ない。
しかし、その均衡を韓国の本意ではない形で今回破られた。
今回は韓国と北朝鮮の戦いではなく、北朝鮮とアメリカの舌戦が発端なのだ。
であるからこその前述した文大統領の発言に繋がったのではないだろうか。
韓国の立場は非常に複雑だ。
であれば、今回こそ日本が極東アジアの仲介役として大いに動くべきだ。
国連での安倍総理の発言は非常に勇ましく、少し異常に感じれた。
もちろん、北朝鮮のロケットが日常的に我が国の空を飛んでいく、そんな恐ろしい事は阻止しなくてはならない。
ただ、あくまでも片手で「圧力」をかけながら、もう一方の手では「対話」を模索しなくては国際社会は成り立たない。
テーブルの上では殴り合いをしていても、その下では手を握り合っていなくてはいけない。
アメリカという国はやると言ったら必ずやる。
最後は必ず武力で解決しようとするのは歴史が証明している。
北朝鮮の後ろには中国とロシアがいる。
この2つも好戦的な国家だ。
そして、この北朝鮮問題は民族的でも、宗教的でもない。
だからこそ、必ず解決の糸口はあるはずだ。
この点をみんなで忘れてはならない。
韓国が動けない今、日本が果たす役割は非常に重い。
アメリカとアジアのバランスを取れるのは日本しかいない。
国内のつまらない問題を取り上げ囃し立てるマスコミ達はこの際無視し、安倍総理が北朝鮮問題をひいてはアジアにおける核武装問題をどう考え、アジア地区の安定をしようと思っているのか、その一点のみに刮目し、解散総選挙後の総理の発言に注目していきたい。
どこの国にでも国民がいて日常の生活がある。
どこの国の国土も焦土にする権利は誰にもないのだから。
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