僕は大学生の時に2回泣いた。
一度は大学4年に母が亡くなった時、そしてもう一度は3年の時の学祭の終了後だった。
僕の通っていた大学は福岡一のマンモス校で、学祭も盛大な規模だった。
僕は前述したように学生時代は学生ベンチャービジネスもどきみたいな事に傾倒していたので
ほとんどそういう学校行事に参加した事がなかった。
気乗りはしなかったが、サークルの女の子たちが学祭に出店しようというので、従った。
その時に妙に参加したがる女の子たちに違和感を感じた。
店の内容は僕が海パン一丁になって的になり、そこに向かってお客さんがパイをぶつけると
いうなかなか僕的には楽しいモノだった。
ちなみにその頃2年生が入って来ていて、僕はそいつらや女の子が客引きしてくる客の的に
なって楽しんだ、何も知らずに。
3日間の最終日、夕方の撤収をしていたら天気が崩れ大雨になった。
僕らは急いで片付けをした。
ちなみにその頃にはもう同級の男たちは全く来なくなっていた。
僕はずぶ濡れになりながら、でもなんかこいつらと目標一つにしてやれて良かったと素直に
嬉しかった。
取りあえず、実績が一つ出来たから、これからはもっと良い思いさしてやらないとなと。
不意に2年生の一人が僕に「サークルって今日で終わりなんでしょ?」と聞いてきた。
僕は何を言っているのか分からなかった。
すると側にいた女の子たちが「そうよ。今日で終わり」と言った。
僕はその後、何を言ったか覚えてないが、ただの独りよがりだったのだ。
最初から、僕がやろうとしているから一回だけは花を持たしてくれただけだったのだ。
準備している間に分かり合えたような気がしていたのは、ただの思い上がりだったのだ。
雨はドンドン酷くなり、僕はずぶ濡れになったけど、最後まで何とか片付けをした。
傘も持ってなかったから、とりあえずみんなと別れて、家に歩いて帰った。
2日間、酷く熱が出て寝込んだ。
誰にも会いたくなかったし、誰にも会えない位体調が悪かった。
多分、その時泣いた。
電話が鳴っても出る気になれなかった。
3日目の朝、僕はやる気が湧いてくるのを感じた。
どいつもこいつも今に見てろよ。
絶対に俺を捨てた事を後悔させてやる、と誓った。
それとこの時の2年生の後輩には気に掛けて、色々世話をした。
うちのサークルに入って失敗したな、なんて絶対思って欲しくなかったからだ。
でも僕はサークルを捨てなかった。
そう一人でそのサークル名で活動を始めたのだ。
今に見てろよ。
それだけだった。
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