尊い時間

昔1999年に世界が滅びるという話がありました。
その時に僕の周りにいた人たちは、どうせ先がないのならと
自堕落になっていました。
僕はその時思いました。
終わりがあるからこそ、限りがあるからこそ人間は精一杯生きなくては
いけないのだと。
僕の母親は50歳で亡くなりました。
すい臓ガンでした。
彼女は僕らが自立して、家を出てしまったら自分はどういう風に
毎日を暮らしていったらいいのかと心配していました。
でも彼女にはそういう日は来ませんでした。
プロジェリアと呼ばれる奇病に罹ったカナダの少女が天国に召された
ニュースが今日ありました。
17歳だったそうです。
彼女は力強く生きたそうです。
人間の寿命は必ず限りがあります。
ということは自分の命にも終わりがあるという事です。
だからこそ、限りがあるからこそ、人は人生を一生懸命生きるのでは
ないでしょうか。
いや、生きるべきなのではないでしょうか。
僕がもし母親の年までしか生きれないとしたら、僕の時間は12年
しかありません。
たった一度しかない人生です。
くだらなく過ごすには、余りにも尊い時間です。

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