帰郷

 望郷の念にかられ、今年は珍しく、幼少期を過ごした私の出生地である、熊本県天草市へ
お盆は帰省した。

幼馴染たちも数多くいるはずなのだが、中学を卒業し、僕一人が普通科高校に進学したため、
その後疎遠になっており、田舎で僕がすることは亡き母の墓参りがメインだ。

実家の墓を見ながら思うが、僕が死んだらその遺骨はどうしたら良いのだろうか?

一族の一員として、歴代の先祖や両親と共に、ここに眠るのが普通なのか。

それとも、現在の活動拠点である福岡に、自力で墓を作った方が良いのか。

はたまた、死んでしまったらそれまでで、海に遺灰は流してくれなど遺言を残したほうが
良いのだろうか。

まさか、子供も骨壷を家にずっと置いて、僕の在りし日を偲んだりはしないだろうし、
それで面倒臭がられて、疎まれても、成仏できないだろうし。

何とも気を使うものだ。

まだ、もう少しは時間があるだろうから、考えなくてはならない。

僕の田舎は本当に田舎だ。

沖縄を除くと、ほぼ日本最西端といっても良いと思う。

こんな道が真っ直ぐと続き、1時間に車が2,3台しか通らない。

昔はこの田舎が嫌でしょうがなくて都会に出て行ったが、たまに帰ると何か根付いて
この地でやれる、この地に恩返しが出来ることがないかと、考える自分がいる。

もう少しゆっくり帰ってきて、考えをまとめていきたいなと思う。

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