我々アパレル業界の事を、内部にいる人たちは糸偏業界と言います。
アパレルというと何となくオシャレだけど、糸偏業界と言うと急に前近代的な香りが
してきます。
ちなみになぜ糸偏業界かというと、洋服にまつわる業種はほとんどが漢字に糸偏が付く
からです。
そんな意外と地味なこの業界には古くから商慣習というか、阿吽の呼吸というか、業界の
常識が存在します。
あんまり具体的には記しませんが、業界は狭いということです。
今現在、商売上縁が無くても、もしくは無くなっても、必ずその後また何かの時に縁が
あります。
それぐらいこの業界は狭いし、みんなが有機的に繋がっています。
新しく知り合った人のことは、必ず自分の知人に聞き、どういう人間か、どういう商売を
過去にしているかを探ります。
以前に商売道徳に触れるような事をしていると、この時確実に悪い話が伝わります。
我々アパレル業界の人間は噂話や悪口が大好きです。
僕も好きです。
そして知人から問い合わせがあれば、壊れたテープレコーダーのように喋ります。
そうならないための予防は変な事はしないこと。
これしかありません。
恩を忘れず、縁を忘れず、きちんとやることです。
もちろん、商売上で揉めるのはしょうがありません。
でも揉めた時に変な終わり方、一方的なやり方をしないこと。
人間的に合わないとかはどうでも良いことで、これは生きていく上ではどの世界でも
あります。
とにかく、変な事をしてしまうと、回り回って必ず自分に降ってくるということです。
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