大学4年の僕は流通業を中心に就職活動をしました。
その際に地場紳士服小売りチェーンの1時面接を受けました。
それは面接というよりも食事会でした。
円卓を10人ほどで囲んで、先方の副社長、人事担当役員、人事担当者と私たち学生が
食事をしながら歓談をするような感じでした。
一緒に並んだ学生があまり喋らないので、私は積極的に発言をしました。
その中で、副社長が私に聞きました。
「君は入社したらどんなことがしたい?」
私は素直に答えました。
「出店戦略などの部署に就きたいです」
私が流通小売業に興味を持ったのは、そうやって新しい商圏などの選定などが面白そう
だと感じたからでした。
食事が終わり、私たち学生と人事担当者だけになりました。
その時、人事担当者が私に言いました。
「ああいう発言は困るな。出店は上の人が決める事だから」
その時私はこう思いました。
「この会社では、出店は役員以上マターであり、僕らは売り子としての役割しか求めら
れていないんだな」
もちろん、出店は小売業にとって最重要戦略です。
その重要な業務はもちろん責任ある者がやらなくてはいけません。
でも、その意欲を持つ者にそういう言い方は、お門違いのように若き日の僕は感じました。
ただ同時にまだ能力も分からない、青二才の学生が偉そうに言っても逆効果というのは
学びました。
次の日からの他の会社の面接は、次のように言うようにしました。
「まずは販売の現場で実践を学び、そこである一定のレベルをクリアする事が出来れば
願わくば、出店戦略の職に就きたいと思います」
うちの会社はまだまだ社歴も浅く、未完成。
是非、意欲あるみなさんで共にアフレッシュを作り上げていきましょう。
もちろん、成果をきちんとあげながらですけどね。
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