気が弱くて、力なし

 僕が幼少の頃、母親によく聞かされた言葉で「気は優しくて、力持ち」という言葉がある。

古くは「金太郎さん」の話からきていると思うのだが、長く日本人のある一面ではあるが、
理想的な人間像とされてきたように思う。

母は僕にそういう人間になりなさいと繰り返し諭した。

社会人になり、ある日ボンヤリしている時に思った。

最近はどっちかというと、「気は優しくて、力なし」が増えてきているよなと。

優しいことは良いことだが、力もないような男性が増えてきたことを危惧した。

力とは、腕力、甲斐性、知性、社会力など色々挙げられ、必要不可欠なものである。

女性に御される男性が多くなり、危機感を抱いた。

その後は冗談で「気が優しくて、金はなし」とかも言っていたが、これも弱くなりつつ
ある、日本人男性を表現するには言い得て妙であった。

最近思うのは、「気が弱くて、力なし」ということだ。

覇気が足りない男性が多い。

生きるための活力、生気が感じられない男性が増えてきている。

別に粗暴であれと言いたいわけではないが、何かガッツが足りないよなと思う。

昔の映画のタイトルではないが、「いつかギラギラ」出来るように、男性は雄々しくないと
ダメではないかと思う。

男性が「力持ち」でないと日本という国が上がっていかないと思う。

僕を含めてだが、「若き男性よ、力強くなろう!」だ。

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