私の母は、私が大学4年生の時に膵臓ガンで亡くなりました。
私にはこのことが非常に自分の中での転機だったと思います。
それまでの私は何事にも消極的でした。
常に言い訳を探していて、うまくいかないことを
他人のせいにしていました。
いつもグズグズ結論を出せずに、チャンスを逃して、
あの時こうしとけば良かったなとか思う、どうしようも
ない人間だったと思います。
ある日、私は病院にお見舞いついでに母に就職の相談を
していました。その中で母が笑いながら言いました。
「あんたは生きたいようにできていいね」
私はその時に初めて知りました。
母がいかにいろんなことを我慢して、苦労して
生きてきたのかを。
母のお母さん(僕の祖母)は母が小学2年生の時に、
亡くなっています。
母はお姉さんがいるのですが、身体が強くなかったので、
実質長女として家庭を切り盛りしていたそうです。
下の2人の妹の面倒など。
いろんな理由から最初は夜間の高校に行っていたり、
保母さんだったのですが、実は別に保母さんになりたかった
わけではなかったこととか。
それ以外にも色々なことを知りました。
私はその話を聞きながら、決心しました。
「母が出来なかった分、思いっきり自分のやりたい人生を
、悔いのない人生を送る」
私はこの瞬間別の人間に生まれ変わりました。
いつも何か大事な人生のジャッジをするときには、母を
思い出して、問いかけをしています。
絶対に悔いが残らないように、母に言い訳しないでいいように、
自分の責任で、自分のために、私は常に決断しています。
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