働き出したばかりの頃の僕は、職場の同僚や若い先輩との呑み会が苦手だった。
なぜかというと、必ず仕事や会社、上司への不満の話で盛り上がるからだ。
僕は素直にそういう話題が不快だった。
上辺でも同調するのに四苦八苦し、たまには反論して場を白けさせた事も多々あったように思う。
そういう時の酒は物凄く不味く感じ、僕はとても付き合いの悪い同僚として、みんなの目に映っただろう。
もちろん、そういう不満、ストレスのはけ口としての呑み会を全て否定するのではない。
ただ、僕はそれがある程度完了すれば、そこからは前向きなエネルギーへと昇華していって欲しいと考えていた。
不満は分かる、ではそれをどう解決していくのか、自分はどう頑張るのか、僕はそういう事を議論したかった。
もちろん、仕事の中にはつまらないと感じる作業もあるかもしれない。
くだらない上司もいるかもしれない。
大学出て、なんで俺がこんな事やらなくちゃいけないんだ、、そう思った事は僕だって何度もある。
でもそれをひっくるめて、それが「あなたの仕事」であり、「あなたの人生」なのだ。
人生における「働いている時間」はとてつもなく多い。
「働いている時間」こそ「あなたの人生」と言っても、決して言い過ぎだとは僕は思わない。
では、そのあなたの働いている時間、人生を構成しているのは仕事、会社、上司だ。
あなたの仕事、会社、上司を否定する事は、あなたの人生を否定する事だと気付かなくてはいけない。
自分の人生を自分で侮辱してはならない。
自分が歩んできた道を、今自分が立っている場所を、自分がこれから進む道を、自分の人生を自分自身で否定してはならない。
どうしてもそれが出来ないのであれば、そういう人はその仕事を辞めた方が良いと思う。
嫌だったら辞めれば良い、僕はそう思う。
一番くだらないのは、陰で文句を言いながら、それでも留まりながらサラリーを得る事だ。
それがどれほど自分の人生を否定する事なのか、気づかなくてはならない。
不平、不満は誰だって多かれ少なかれ必ずある。
あとはそれをバネに立ち上がるか、屈してしまうかではないだろうか。
「あの上司よりも絶対に結果を出して見せる」
「なんだよこの会社、俺の価値を分からしてやる」
「こんなやり方じゃダメだ、絶対に俺が改善してやる」
「もっと良くするためには結果を出して、俺が出世しなくては」
何でも良いと思う。
嫌いな奴の鼻を明かしてやる、そんな力をプラスのエネルギーに転嫁できる人が賢いと僕は思う。
逆境をバネにし前向きな推進力とする、そんな人は素敵だ。
仕事、会社、上司を好きになった方が勝ちだ。
それは自分の人生を肯定する事だから。
もちろん盲目的にとか、媚びを売るとかではなくね。
どんなストレスでも楽しんだ人が結局幸せである。
自分の仕事を好きになってください。
それは自分の人生を素晴らしくする。
僕も嫌な事なんて今までたくさんあった。
現在も毎日嫌なことだらけだし、これからも必ずある。
凪一つない海などない。
でも、それを乗り越える事で自分の人生の物語を作ってきたし、それは僕の誇りだ。
そして僕だって、今の仕事が嫌だなと思ったら必ず辞める。
僕は仕事も大事だが、それ以上に自分の人生を絶対に自らの手で貶めたくはないからだ。
それが生き方という事だ。
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