転職の多い方についての私の考え

 最近よく聞くことで気になっている事があります。

 これからは先行き不透明な時代だから、一つの会社に縛られることなく、転職を重ねて
 自分の能力を高める生き方が良い。

僕は本当にそうかな?と思います。

私は立場上、社員・バイト・パートさんを面接する機会が多いです。

その際に職歴が3社以上あると、この人は大丈夫かな?とまず思います。

それだけで判断する事はありませんが、採用の重要な要素になります。

 こらえが足りない人なのかな?
 
 組織活動に向かない人なのかな?

 仕事に対して認識が出来ていない人なのかな?

などを念頭に置いて、その後の面接を続けることになります。

これは私が今までの面接の実績に基づく考え方です。

何回というのが適正なのかは分かりませんが、やはり私は多すぎる転職数は問題があると
思います。

どこの会社にも、どんな職業にも良い所もあれば、悪い所もあります。

それをガマンというか、受け入れて、自分の立場・能力も鑑みながら、仕事というものは
続けて行かなくてはいけないものだと思います。

それが出来ない方というのは、やはり何かしらの会社への不適合がある、と思います。

面接する立場の私がそう思うのですから、他の会社の人事担当の方々も同じように思われ
ている可能性はあると思います。

そして、当社に過去に入社された方々の中で、やはり転職歴が多い方は早めに退職される
ケースが多いという実績があります。

会社としてはそこでまた新しい方を採用し、一から教え直すという事になるので、現在は
採用の段階から気を付けるという風になってしまっています。

ただ、もちろんそうではないケースもあります。

当社は中小零細企業ですので、どうしても社員構成は中途入社の比率が高いです。

よって、職歴が多い方も多数在籍しています。

その人たちは当社で良く頑張ってくれています。

ですが、採用の際には他の方々よりも私はじっくり面接をさせてもらった記憶があります。

そして、職歴が気にならないという判断をして、採用した経緯があります。

同じように起業の経験を持ってらっしゃる方ですが、やはりこちらも私の見方としては
偉そうですが、会社組織に馴染めなかった方という判断になります。

ただ、私は起業されている方を卑下しているわけではありません。

それは基本的には仕事をやっていくにあたっては、次の2つのやり方しかないと思っている
からです。

 勤めている会社で会社のやり方に沿ってやっていく。

 それが出来ない場合は、自分で起業する。

私の知己に70歳の方がいらっしゃいます。

その方は現在の個人事業主になられる前に、15回転職されたそうです。

そこまでされて、自分でやるしかないなと気付かれたそうです。

この方のように、最終的にご自分でやられて何とか満足した生活を送れる保証は、これから
の若者にはありません。

何故かというと、先述したように世の中は不安定な時代だからです。

安易に起業を考えてはいけません。

それに失敗し、また会社員になろうした時に先述したように起業の経験がマイナスに働く
可能性があります。

もちろん、不合理な会社に不幸ながら就職してしまった場合には、一刻も早く転職する必要
が出てくる可能性もあります。

ただ、本当にそうなのか?、安易に性急に転職の判断をしない方が良いのでは、と私は
思います。

それをする事が、本当に自分の幸せなのかを考えた方が良いのでは、と思います。

私は、個人の生き方にとやかく言いたいわけではありません。

ただ、一般論として私は転職を何度も繰り返す生き方をお勧めはしません。

それは自分がどこかの会社に転職する時に、自らハードルを上げてしまう行為になります。

私は現在の会社と、学卒で入社した会社の2社が職歴です。

もちろん、両方とも良い会社で働いたという事でもあるし、自分も頑張った部分もあると
思います。

この経験は、僕の価値を少なからず高めてくれていると思います。

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