高田延彦の味

日曜の夜10時、何となくテレビをつけたら高田延彦が映っていた。

高田延彦

高田が全国を回り、レスリングを通して子供に大切な何かを伝えようと
しているのは知っていた。

高田は言う、「身体をぶつけること、そこで大切なことを感じて欲しい」

なかなか良いことを言う。

結局身体をぶつけ合うことでしか、分かり合えないことが子供の世界には
僕はあると思う。
ぶつけあうことで、相手に勝つことの喜び、相手を敬うことの喜び、負ける
ことによって、悔しさ、反骨心、色々な感情が沸き起こり、昇華されることに
よって、次の自分が産まれてくるのだと思う。

そういう温かい高田の気持ちに触れたように思う。

その後、自分の道場生の試合を見る高田が映る。

高田は試合前に言う。
「何も指示はないよ。自分のやりたいようにやればいい」

試合は良いところなく完敗。
高田は選手に声も掛けずに、硬い表情で会場を後にする。

ただ一言。
「あいつはあそこを越えられない。本人も分かってはいるんだろうけど」

その後、高田は冷たく言う。
「試合が出来る程度で満足するやつの相手はしたくないね」

高田は本当に心根の優しい人間だと思う。
強くて、優しい人間に誰もがなりたいと思うものではないか。

僕も高田の優しさが分からない人間の相手はしたくない。

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