ちょっと遅れたが、6月4日は天龍革命記念日である。
1987年6月4日、プロレス界の現状に危機感を抱いた天龍源一郎は阿修羅原をパートナーに、たった2人で未だ見えぬ未来へと向かい、懸命に走り始めた。
その孤独で全身全霊をかけた2人の疾走は、いつしかファンやマスコミを巻き込み、さらにはプロレス界を変革する大きなうねりとなった。
当時高校生であった僕は、その2人の生き様に大きく衝撃を受けた。
何事も一生懸命やれば叶う夢もあるのではないか、そう思わせてくれた。
ただ、今日はその事を書きたいわけではない。
現在の天龍さんだが、退院はされたが暦年の無理があり、その影響で思うに任せぬ生活をされていると思う。
ただそれは僕らファンのために、あの激烈な格闘技人生を送られたからだ。
以前天龍さんが仰った言葉がある。
「俺は身体を痛めて光るホタルだよ。源氏ホタルになれるか？これからが勝負だよ」
我々ファンから言わせると、天龍さんは源氏ホタル以上の存在になられたのだが、その体を痛めた代償が現在の姿だ。
そんな天龍さんの現在の生き様を見ていると僕はこう思う。
「ああ、天龍さんは年老いてもなお、僕らファンのために色々学ばせてくれるなあ」と。
人間には誰にも等しく必ず死ぬ時は来る。
どんな生物にも必ず終わりはあり、それは森羅万象全て同じだ。
終わりはいつなのか？それは分からないが、それでも終わりに向かって毎日毎日を懸命に生きなければならない。
僕は今の天龍さんの姿を見て、勝手にそう解釈し、いつまでも学ばせてくれる天龍源一郎に畏敬の念を禁じ得ない。
結局、人間の行き様というのは、以前天龍さんが標榜された「LIVE FOR TODAY」今を生きる、という事に収斂されるのではないだろうか。
それを今をもっても教えてくれる天龍さんは凄いなぁ、と僕は素直に思う。
天龍さんは、昔からこうしろ、ああしろとは言わず、あのごっつい背中が語る生き様でファンと対話してきた。
僕ら天龍ファンは空気を震わさずとも、天龍さんが発される言霊は理解出来るのだ。
一時期、天龍さんが活舌が悪いなど話題になったが、僕らファンから言わせると「何言ってんだか」だ笑
天龍さん、どうか長生きされて、我々にもっと生き様を学ばせてください。
天龍源一郎よ、天龍革命よ、永遠なれ。
