常に質の高い仕事をやろうと思います。
以前勤めていた会社で、僕が新入社員研修を受けていた時のことです。
同期は5人いて、僕はその中では学歴が一番高い方でした。
このメンツだったら、僕が一番優秀だなと、意味無く思っていました。
研修中に、人事担当者から僕は一枚の紙を渡されました。
そして彼は僕に、その紙を別室のコピー機でコピーしてくるようにと言いました。
正直な話、大学出てコピー取りの仕事やるのはなあと思いました。
僕は鼻歌交じりにコピーを終わらせ、コピーした紙と原稿を担当者に渡して、席に着きま
した。
担当者は黙って、その二つを見比べてから静かに言いました。
「これは質の低い仕事だね」
僕のコピーした紙はコピーする際に、僕がしっかり四隅に原稿を合わせていなかったので、
上のほうが見切れてコピーされており、不完全な状態の物でした。
「この業務は何のためにやるのか、何で今このことをやらな
くてはいけないのか、これをやることで次はどんなことに
繋がっていくのかを、常に考えながら仕事をして下さい」
僕は非常に恥ずかしかった。
僕はコピーをするという仕事をバカにしていた。
そんな僕がバカだった。
仕事というのは同じ仕事をやらせても、人によって結果に大変開きがある。
そのことの真髄は先述したことにあると思う。
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