確認と感謝

会社に入って新人のうちは、先輩達から仕事を指示されるだけです。

ただ、ある程度自分も仕事に慣れて、次のステップを目指すとなると、今度は逆に
人を使わないと業務に滞りが出るようになります。

そこで社内のほかの人達に、仕事を手伝ってもらうようにお願いしていくのですが、
僕の場合はここで失敗をよくしていました。

頼むのは簡単に頼めます。

「この出荷をやっておいて下さい」
「この書類を書いて下さい」
「ここに連絡しておいて下さい」

しかし、そのやってくれたかの確認をしていませんでした。

僕は仕事は人に頼んだから、そこで仕事は当然終わっていると思っていました。

でも実際には、頼んだ人が他の仕事が忙しくて、僕の頼んだ仕事まで手が回って
なかった、ということが多々ありました。

そのことで取引先に迷惑をかけてしまったこともありました。

その時に先輩のS田係長が僕に言いました。

「1日の最後に必ず今日頼んだ仕事は終わったか、頼んだ人に確認しないとダメだよ。
 その時に、今日頼んだ仕事が終わったかを聞いて、終わっていたら、”ありがとう”と
 言いなさい」

S田係長は、頼んだ仕事の完了を報告もらうことと同時に、自分の頼んだ仕事をしてくれた
ことに対する感謝の心をきちんと表しなさいと教えてくれました。

ありがとう、という感謝の心を言わなくてはと思うと、自然に確認が出来るようになりま
した。

それと、ありがとうの言葉に隠れて、仕事の完了の確認も出来るようになりました。
 

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