越中詩郎というレスラーがいる。
最近では、ケンドーコバヤシが真似する事でプロレスファン以外でもご存知の方が多い。
越中は元々ジャイアント馬場の付き人で全日の所属であったが、その後海外修行を経て、
新日へと移籍している。
移籍の際は馬場が認めてくれず、それを取り持ったのが天龍源一郎であり、その際に天龍は
餞別として掴みきれない程の1万円札を、無造作に越中のポケットにねじ込んだという。
その後、越中は新日で確固たる地位を築くが、92年に天龍がWARを旗揚げするとすぐに
参戦し、不安定な時期を支えた。
それは過去の分岐点でのお礼だったのかもしれない。
その後のWAR崩壊を受け、天龍がフリーとして参戦するにつけ、天越コンビを結成し、
IWGPタッグのベルトも奪取するに至った。
天龍の新日での戦いは、闘魂三銃士、藤波との戦い、そして長州との再会、猪木から奪った
ピンフォールなどがクローズアップされやすいが、私は越中との人間ドラマが一番趣深い。
15年前の離脱の際のやり取りがなければ、ここまで2人の人生が絡み合ったのか、それは
分からない。
でも、2人とも最高にイカしていると思う。
天龍源一郎プロレス35周年記念興行
Revolution~WE ALL WANT TO CHANGE THE WORLD~
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