以前勤めていた会社の上司にこう言われた。
「君はしたたかだね」
僕はその上司に褒められたくて、その取引条件を仕入先から勝ち取ってきたつもりだった
が、上司の目には明らかに侮蔑の色があった。
僕は衝撃を受けた。
社内に対して誠実であれば、内柔外剛の考えで取引先には無理を聞いてもらって何が悪い
と思っていた。
その時は、上司の分からず屋めと思っていた。
本来の「したたか」という意味は決して称賛するモノでもなく、侮蔑するモノでもなく、
状態を率直に表現する言葉である。
しかし、それから時間が経って、僕はこんなことばかりしててはダメだと思った。
結局、上司はその事に気付いて欲しかったのかもしれない。
仕事は誠実に行い、みんなが幸せになるやり方でないと長続きはしない。
小手先が器用なだけでは、大成しないという事に気付いた。
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