昭和歌謡バーにて

 先日、昭和歌謡バーにお友達と行った際の事です。

入店して1時間、私は昭和のアイドルの曲をガンガンリクエストして、ノリノリでした。

私  「いやあ~、懐かしいなあ!ノ〇Pもこの頃は可愛くて、まだク〇リとかも
    やってなかったでしょうね」

友達 「、、、、、」

私  「それにしても可愛いなあ!、、気合入れて~恋したいのぅ~♪」

友達 「、、、、、」

私  「次は岡田由〇子をリクエストしようかなあ~、何かリクエストします?」

友達 「いや、楽しいし懐かしいけど、こんな所来て満足してたらダメだよね」

私  「へっ?」

友達 「昔を懐かしんでも、何も産まれないもん」

さすがは我が友、TPO関係なしにそういう事を言う訳ですね。

でも、確かにその通り。

癒されても何も産まれません。

その時私は、昔好きだった映画の1シーンを思い出しました。

「ニュー・シネマ・パラダイス」という90年頃の映画です。

都会に行くために、故郷を渋々旅立とうとする若者に、年老いた友が告げます。

 もうここには帰ってくるな。
 お前とは2度と話さない。
 それよりお前の噂話が聞きたい。

現状のまま、生きていくのも良いだろう。

だがそれに何の意味がある。

外に出、大海に揉まれ、それを生き抜き、強くなれ。

立ち止まるな。

苦しくとも、向かい風であろうとも、自分の足で前へ前へと進むのだ。

足踏みをするな、どんな泥沼であろうとも己の力を信じるのだ。

自分が何者になれるか、それは自分で鍛錬し、答えを見つけるしかないのだ。

私には厳しくも優しい大人の言葉に聞こえる。

昭和歌謡バーは楽しいけど、僕らは平成のその先を見つめて走り続けるしかないのだ。

懐古趣味はまだまだ30年後ぐらいで良いですね、S社長。

また僕が日和そうになった時は、冷や水をぶっかけて下さい。

また飲みに行きましょう。

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