テレビのニュース番組などで、キャスターの方が断言的に物事を言われると、それが
正しいかのような錯覚を覚える。
でも本当にその意見は正しい事なのか?
きちんとした資料に裏打ちされた事実を述べているのか?
このキャスターは信頼できる能力、知力、判断力を有した人間なのか?
僕は疑わしいと思う。
毎日、こういうニュース番組を見ていると、その物の見方が唯一つのモノで、正義を
伴った正しい事のように錯覚してしまう。
刷り込まれてしまうようにも感じる。
情報というモノは公正なモノから取らなくてはいけないと思う。
そのためには勉強も必要だ。
マスコミではあるから、盲目的な信頼は危険だが、新聞でいうと日経新聞と他の大衆紙
は明らかに違う。
ただ日経紙を読み解くためには、自分の努力が必要だ。
NHKと民放も全く違う。
淡々と情報を流すように見えるNHKと色を付ける民放では、同じ事象についてでも、
全く真逆の出来事のように感じる事も多々ある。
もちろん、テレビの情報に限らない。
立て板に水を流すように流暢に淀みなく自説を話すからとはいえ、その者が本当は賢く、正しい事を言っている人間なのかは分からない。
優しく分かりやすく話してくれる人間が、自分の事を慮ってくれる人間であるはずがない。
この人間が言っている事、社会で起こっている事はどうしてこうなっているのか、そこに
自分なりの意見を持たなくてはプロパガンダに翻弄されてしまう。
それを判断出来る頭を自分が持たなくてはならない。
自分がどういう価値観を持ち、何を選択し、どうしていくか、は自分の判断基準でやって
いかないといけない。
価値観をいかに形成させるか。
そのためには日々、何事にも興味を持ち、アンテナを立て、知らない事を学び、毎日努力
するしかないのではないか。
君が他人に利用されず、嘘を見破る力が欲しいなら、やらなくてはいけない事は自ずと
定まるはずだ。