お金の有難み

 僕は元々製造卸売業の人間です。

なので、僕にとっての従来のお客さんは小売屋さんでした。
小売屋さんは、僕が卸売りをした商品を消費者に販売して、事業を成しています。
なので、僕は小売屋さんから支払ってもらうお金は事業をした結果の資金であり、
それを回収する事は当たり前のサイクルだと考えています。
だから、有難いとは思いながらも、別に必要以上にへりくだる必要はないと考えています。
それが若干見方が変わったのが、当社は製造小売業でもあるという事からです。
店頭に立ち、一般のお客さんがうちのお店で足を止めて、買う予定がなかったかも
しれない商品を購入くださる、この事に私は本当にお金を頂く事の有難みを感じます。
それは卸売業では味わえなかった気持ちです。
小売屋さんは僕らの商品が必要です。
だって、僕らの商品がないと販売してお金を稼ぐことが出来ないのですから。
でも、一般のお客さんは違います。
別に買わなくても良いモノをわざわざうちから買ってくださるわけですから。
その違いは非常に大きいと私は思います。
そして、今年は色々なイベントに関わらせて頂きました。
その時に一番有難みを感じたのが、やはり「お金」についてです。
「全てのお金は人が一生懸命稼いだお金であり、その尊いお金を使ってくれる事で全てが
 成り立っている」
イベントなどでみなさんに払って頂いたお金は、みなさんが本業で一生懸命頑張って、
稼いで作ったお金です。
そのお金をもらって、イベントの全てが成り立っている事を私は忘れてはなりません
みなさんがイベントや商品との対価として払ってくださるお金を大切にし、またその対価の
価値を高め続ける事を決して忘れてはなりません。
みなさんは頑張って稼いだお金を他の事に使うという選択もあったはずです。
でもそうではなく、私たちを選んでくださった。
だから、その価値を倍にして帰ってもらわなくちゃなと思います。
その重みを僕は決して忘れずに、今後も精進して行かないとなと思います。
もうすぐ年の瀬です。
今年一番の収穫はこの事に気付いた事かもしれません。
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