自分の言いたい時だけ言い寄られてもね

 前の会社を辞める時、僕はある事業部の長でした。

仕入の権限、事業部のある程度の経費の使い方の権限なども任されており、その事業部の
対外的な窓口はかなりの部分を僕がやっており、それに伴い色々な方とのお付き合いが
ありました。
その方達のほとんどが会社を辞めた後、僕に連絡をくれなくなりました。
僕はその時思いました。
いくら仲良くなったつもりでも、それは自分の力ではなく、会社の看板の力であり、
僕自身の力ではなかったのだと。
僕は落ち込みましたが、でもそのことに気付くと大いに発奮し、頑張る事が出来ました。
そして、今の会社も何となく社業が上向きだし時、先ほどの方達からチラホラと連絡が
入るようになりました。
 また仕入してくれないか、こういう広告があるんだけど、、
以前のように無二の親友の如く、懐かしい電話番号から次々と連絡がありました。
僕はその時に3つ気付きました。
悪い時に人は寄って来ないけど、自分が調子が良くなれば人というのは勝手に寄って
来るんだなという事が一つ。
それと、人は他人の都合・気持ちなんか関係なしに、自分の事だけを重視して、自分が
言いたい時だけ言って来るんだなという事がもう一つ。
結局誰もが、僕を利用価値があるかないかという定規で測っているのだという事に
気付きました。
そして一番大切な事は、自分が一番しんどい時、不安な時に支えてくれた人間を大切に
しようという事です。
僕が本当に助けて欲しい時は間違いなく、あの会社を辞めた時だったのです。
あの時に大丈夫かと言ってくれた人は本当に数人でした。
でも、当時の僕には本当に有難い存在でした。
あの頃の僕のように会社を辞める人がいます。
その時、僕はお世話になった人であれば極力何らかの事をやってあげたいなと思います。
余計なお世話になる時もあるかもしれないけど、僕は前述したような経験があるから、
がっかりさせたくないよなと思います。
ただ、人間関係の根本は「こいつと付き合うとメリットがあるかないか」だと思います。
僕は「僕と付き合う事でメリットのある人間でありたい」と常に思っています。
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