アパレルメーカーとは

 業界紙を見ていて何だかなと思った。

項目は「アパレルメーカーとは」だった。
売上高ランクを挙げ、アパレルメーカーとはこういう会社の事とある。
ちょっと待てよ、アパレルメーカーの定義とは?
私が20年前に習ったアパレルメーカーとはなんぞや?によると、
「自社でリスクを張り、オリジナル商品を自社内で企画・生産する」
だったと思う。
正直この上位企業には僕は当てはまらないと思う。
ほとんどの企業が、各部位またはそのほとんどを他社からの仕入に依存している。
彼らはリスクヘッジという御旗の元に、メーカーの役割を放棄していると言っても良い。
アパレルメーカーというのは、小売売り場を持ったエンドユーザーに直接アプローチ
できる企業を指す言葉ではない。
アパレルに限って言えるのかもしれないが(私の就業の場はこの業界しかないので)
中小零細企業がこの業界を確実に支えている。
中小零細企業がせっせと汗を流し、その上がりを大手が持って行く。
でも、そういう中小零細企業が無くなったら、大手なんか何も出来ないんだよと
いったところだ。
だからこそ、アパレル業界には常に雨後の竹の子の如く新しい会社が産まれ、
中小企業の数がとても多い。
ただ、業界の閉塞感は日増しに高まってきている。
中小零細企業の離合集散も業界の習いだが、これも大手企業の動向によるものが多い。
大手は中小がいないと成り立たないが、中小もまた大手に依存しすぎる傾向にある。
国に保護されない産業であるアパレルはなかなか大変。
だからこそ面白いんだよと、後進に言うのも限界をたまに感じる。
たまにアパレルの事を書くと不満だらけになっちゃうな(>_<)
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