もうすぐ引退を迎える天龍源一郎。
その偉大なる足跡を振り返るにあたり、避けて通れないのは永遠のライバル・ジャンボ鶴田との3冠統一ヘビー級選手権である。
その中でも屈指の名勝負である、1989年6月5日のそれの名シーンについて考察したい。
天龍がパワーボムでとうとう鶴田を仕留め、勝ち名乗りを上げ、コーナーにもたれ掛る。
誰が見ても天龍は精根尽き果てた表情で、今にも倒れ込みそうだった。
そこに敗者鶴田が駆け寄り、握手の手をさし伸ばす。
だが、天龍は全く応えない。
僕はこのシーンが非常に好きだ。
鶴田を見て欲しい。
颯爽と駆け寄った様子から見てとるに、まだまだ十二分に余裕を感じさせる。
正直、どちらが勝者か分からない。
勝者天龍は前述したが今にもコーナーにへたり込みそうだ。
鶴田としては、敵ながら天晴という気持ち、それに良い試合が出来たという称えを宿敵天龍と分かち合いたかったのだろう。
鶴田にとっては天龍に対して、宿敵という認識はなく、あくまでもチーム内のライバルという感覚だったのかもしれない。
天龍にとっては違った。
鶴田は憎むべき敵なのだ。
そして天龍にとっては、これはスポーツの試合ではないのだ、との思いが強かったのではないか。
終わったからノーサイドではない、明日からも天龍同盟と本隊の戦いは続いて行くのだ、そういう決意が見て取れた。
続いて行くからこそ、握手などしてたまるか、次は絶対にもっとやってやる、そういう思いが握手を拒否させたと思う。
ここに2人の全く違う生き様が垣間見え、また一瞬交わりながら、ただ決して交じり合わない男のロマンが見れる。
その偉大なる足跡を振り返るにあたり、避けて通れないのは永遠のライバル・ジャンボ鶴田との3冠統一ヘビー級選手権である。
その中でも屈指の名勝負である、1989年6月5日のそれの名シーンについて考察したい。
天龍がパワーボムでとうとう鶴田を仕留め、勝ち名乗りを上げ、コーナーにもたれ掛る。
誰が見ても天龍は精根尽き果てた表情で、今にも倒れ込みそうだった。
そこに敗者鶴田が駆け寄り、握手の手をさし伸ばす。
だが、天龍は全く応えない。
僕はこのシーンが非常に好きだ。
鶴田を見て欲しい。
颯爽と駆け寄った様子から見てとるに、まだまだ十二分に余裕を感じさせる。
正直、どちらが勝者か分からない。
勝者天龍は前述したが今にもコーナーにへたり込みそうだ。
鶴田としては、敵ながら天晴という気持ち、それに良い試合が出来たという称えを宿敵天龍と分かち合いたかったのだろう。
鶴田にとっては天龍に対して、宿敵という認識はなく、あくまでもチーム内のライバルという感覚だったのかもしれない。
天龍にとっては違った。
鶴田は憎むべき敵なのだ。
そして天龍にとっては、これはスポーツの試合ではないのだ、との思いが強かったのではないか。
終わったからノーサイドではない、明日からも天龍同盟と本隊の戦いは続いて行くのだ、そういう決意が見て取れた。
続いて行くからこそ、握手などしてたまるか、次は絶対にもっとやってやる、そういう思いが握手を拒否させたと思う。
ここに2人の全く違う生き様が垣間見え、また一瞬交わりながら、ただ決して交じり合わない男のロマンが見れる。
プロレスは、その背中に男の人生が見え、我々の心を激しく揺さぶります。
プロレス万歳。
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