邦題:雨を見たかい
今年のフジロックに政治団体が上がる事で音楽の場に政治を持ち出すなと、
物議を醸しだしていたが、僕は違和感を感じる。
最近の日本のポップス、ロックってやつは甘ったるい恋愛の歌ばかりだが、
本来音楽、特にロックというモノは政治と密接に関係があった。
僕らは社会の矛盾、大人への憤りに気付いた10代半ばにロックに出会い、
そこで政治や社会を学び、不平・不満を持ち、考え行動し、そして
それを昇華させる事で大人への階段を昇っていく。
このCCRの代表曲もそんな政治色の強い曲だ。
ベトナム戦争末期、世界中が厭戦気分に包まれるが、時のアメリカ大統領・
ニクソンはアメリカ軍を撤退させようとせず、更なる軍事活動を進め、
ベトナムの大地にナパーム弾を瀑布の如く、投下させる。
それを「雨」と形容し、CCRは歌う。
君は晴れた日に降る雨を見たことあるかい?
降りやまない。
ずっと続いているんだ。
止められない、何でなんだ。
音楽で社会を変えれるとは思わないけど、ひとりひとりの考え方や人生に
影響を及ぼす事は出来ると思う。
少なくとも、僕はそうだった。