福袋の思い出

この業界でご飯を食べさせてもらって16年が経ちました。
16年前の年末は何をしていたかというと、大晦日は3年連続で
熊本のお取引先の福袋を作っていました。
毎回大晦日の朝一にそこの商業施設のバックヤードに行って、
閉館まで掛かって、一人で福袋を何百個と作りました。
楽しかったな~。
自分が流通業の末端を支えているという、訳の分からない気概を
感じて、高揚して、黙々と作業をしました。
大学で学んだことなど何も関係のないところに、男の仕事の真髄が
あるということも学んだように思います。
閉館の時間になって、そこの社長がやってきて、いつも食事に
誘われて飲むビールの美味しいこと、美味しいこと。
単純労働の喜びがそこには純粋にあります。
今年は北九州・小倉の日本一早い福袋の販売に行きます。
元旦の夜の1時に、販売が終わった後に飲むビールの味は、
16年前と同じ味なのでしょうか。

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